海外導出先であるカナダのバリアント社へ
2014年2月10日、科研製薬株式会社は同社の爪真菌症治療剤「エフィナコナゾール製剤」につき、カナダのバリアント社(Valeant Pharmaceuticals International, Inc.)と製剤化技術の供与を合意したと発表した。
エフィナコナゾールは世界初のトリアゾール系外用剤。国内においては外用の爪真菌症治療剤「KP-103」として承認申請中となっている。バリアント社はその海外導出先であり、今回の技術供与は米国で早期に承認を取得することが狙いだ。カナダでは2013年10月、既に承認済み。
(画像は科研製薬株式会社ホームページより)
角質の厚い部位や爪内などでも優れた活性
爪真菌症は爪白癬とも言われ、爪および爪床を侵す真菌感染症だ。もっとも頻繁にみられる爪の病気で、爪の異常の約半分をこれが占める。
治療には主に経口剤が用いられるが、エフィナコナゾールは世界初の外用剤で、その活性は血清及び角質存在下でも既存の治療薬に比較して低下することが少ない。これにより、角質の厚い部位や爪内等でも優れた活性を示すものと期待されている。

バリアント社への技術供与に関するお知らせ
http://www.kaken.co.jp/nr/release/nr20140210.html