多くの人が誤解しているガンの原因
World Cancer Research Fund(世界ガン研究基金 以下WCRF)がこの程イギリス人を対象に行った調査で、多くの人が、食生活がガン発症のリスクを高めるということを正しく認識できておらず、未だ病気にまつわる多くの迷信が信じられているという結果が明らかになりました。
調査の結果によると、49%の人が“食生活がガン発症のリスクに影響を与える”ことを知りませんでした。“体重とガン発症の関連性”について知らなかった人は59%、“加工肉とガン発症”では62%、“運動とガン発症”では66%の人がその関連性について知りませんでした。
さらに、34%の人は“ガン発症のリスク要因で一番大きいもの”は「ガン家系かどうか」だと誤った認識を持っていましたが、実際には5~10%しか遺伝的要因の関与はありません。
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ガン発症のリスクを減らす3つのポイント
WCRFのジェネラルマネージャーAmanda McLean(アマンダ・マックリーン)さんはこう指摘します。“未だ多くの人が、ガン発症の確率については運次第と信じているところがあります。しかし、イギリスでは一般的なガンの実に3分の1は生活を変えることで防ぐことができるのです。”
WCRFがUICC(国際対ガン連合)と共同で発表したガン発症を防止する3つのポイントがあります。1つ目は健康的な食生活を送ること。野菜や果物、豆類や全粒の穀物をよく食べ、アルコール、赤身の肉の摂取量を制限し、できるだけ加工肉は避けること。
2つ目は体重をBMI18.5~25の健康な範囲内におさめること。あまり知られていませんが、肥満は喫煙に次ぐ大きなガン発症要因です。3つ目は毎日30分以上の運動をすることです。これは連続した運動でなくても大丈夫で、呼吸数と心拍数があがるのであれば、家事も運動にカウントされます。
家族にガンを発症した人がいるからといって悲観することはなく、日常の心がけでガンを予防することは十分可能です。発表された3つのポイントはどれも難しいことではなく単純なことですので、少しずつ生活に取り入れていきたいところです。
World Cancer Research Fund(世界ガン研究基金)プレスリリース
http://www.wcrf-uk.org/about_us/media