厚生労働省の方針
厚生労働省と経済産業省は、「ロボット技術の介護利用における重点分野」を改訂した。新たに入浴支援の分野を加えた5分野が今後の重点分野となる。今回の改訂は、内閣府の調査やロボット技術の介護利用に関する調査にもとづいている。
(画像はニュースリリースより)
移動支援にどう役立つ?
ロボット技術は介護者の動きを助ける、あるいは抱え上げ動作を手伝う移乗介護と、高齢者の外出や立ち座りをサポートする移動支援の分野で開発が進んでいる。特にトイレへの往復やトイレ内での姿勢を維持するのは高齢者にとっては負担となっているため、この分野での技術開発が求められている。
他の分野では?
移動支援に限らず、他の分野でもロボット技術は求められている。例えば、排泄物の処理では、ロボット技術を用いて設置位置が調整できるようなトイレの開発が重点分野に指定されている。また、認知症の方の見守りにもロボット技術は応用が期待される。センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いることで、介護施設における認知症の方の見守りに役立つとされている。
まだまだ介護分野におけるロボット技術は開発途中ではあるが、将来の介護にはロボットが不可欠なものになるかもしれない。

経済産業省のニュースリリース
http://www.meti.go.jp/20140203003.html厚生労働省の報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000036476.html