最新の頭・腹部用血管造影装置を導入
昭和12年に開設し、平成15年には地域医療支援病院として承認された滋賀県の大津市民病院で、最新の頭・腹部用血管造影装置が導入された。
頭部は脳卒中や脳動脈りゅうなど、腹部では肝臓などの検査や治療に使われる。導入によって、手術制度の向上が期待できる。使用機器はシーメンス・ジャパン株式会社のArtis zee BA Twinである。
(写真は大津市民病院「病院からのお知らせ」より)
患者の負担が軽減できる
この装置は、患者の正面と側面から同時に撮影するバイプレーン方式を採用しており、断層画像や立体画像として患部をとらえることができる。画像解析スピードが向上し、血管などの複雑な患部の状況も短時間で確実に把握できるようになる。検査・治療時間が短くなるだけでなく、造影剤の使用量が減らせる、放射線被ばくも少なくるなど、患者の負担が軽減できる。
断層画像や立体画像は、これまでCT装置でしか撮影ができなかった。Artis zee BA Twinの形状は、これまでのCT装置のような狭く細い円形状とは異なり、撮影部分がアームで稼働する四角いモニターのようになっている。CT装置に「入る」というあの独特な感覚がなくなるため、心理的な負担も軽くなりそうだ。
予約や問い合わせは大津市民病院・地域医療連携室(TEL:077-526-8192)まで。
大津市民病院
http://www.municipal-hospital.otsu.shiga.jp/index.html大津市民病院「病院からのお知らせ」(PDF)
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