骨折は繰り返されることが多いので、注意が必要
2度あることは3度ある、と言いますが、残念なことに怪我を繰り返してしまうことがあります。香港で行われた、骨粗しょう症の専門家の集まり「IOF Regionals 4th Asia-Pacific Osteoporosis Meeting」で、「骨折は繰り返すことが多い」という注意が発せられました。
(Wikiメディアより引用)
これは、お年寄りに多い大腿骨など腰回りの骨折の経験者に対して質問を行って明らかになったものです。驚くことに、大腿骨骨折をしていた人の多くが、遡って1年の間に何らかの骨折をしていたのです。
手首付近の骨折の1年以内に腰回りの骨折が多い
更に、腕や手首の骨折の後に、大腿骨を骨折する人が特に多くなっていることが分かりました。コーレス骨折と言われる、肘から手首までの骨、「橈骨」の手首に近い側の骨折は、転んで手をついたときに起こりやすい怪我です。コーレス骨折をした人としなかった人が1年以内に、大腿骨など腰回りの骨折を起こすかどうかを見てみると、およそ6倍にも及んでいたのです。
このリスクは、骨粗しょう症にかかっている人で、コーレス骨折をしていない人よりも高いという結果になりました。また、骨粗しょう症にかかっており、コーレス骨折をした人では、リスクは更に高くなっていたのです。
骨折や怪我をすることは、続いて別の場所を痛めてしまうリスクが上がるということとなります。怪我を繰り返さないよう、細心の注意を払わなければいけませんね。(唐土 ミツル)

Wrist fracture significantly raises risk of hip fracture
http://www.eurekalert.org/pub_releases/IOF Regionals 4th Asia-Pacific Osteoporosis Meeting
http://www.iofbonehealth.org/hongkong-2013