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2025年04月22日(火)
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聖マリ大、「早発閉経」女性に新治療で世界初の出産に成功

聖マリ大、「早発閉経」女性に新治療で世界初の出産に成功

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早発閉経の女性へ新しい不妊治療
川崎市、聖マリアンナ医大の石塚文平特任教授らのチームは、早発閉経の女性の卵巣を摘出し、凍結ののち組織を活性化させ卵子を育てる新しい不妊治療において、世界初の出産に成功したことを9月30日付け、米国科学アカデミー紀要(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)にて発表した。
 
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国内に10万人はいるという早発閉経は、卵巣機能の衰えから40歳未満で月経がなくなり、排卵をしなくなる症状で、不妊治療においてはこれまで卵子提供が主な対処法となっていた。

IVA 体外活性化
石塚文平特任教授らのチームが行った治療、IVA(体外活性化)とはいったいどういう治療なのか。
IVAとは体外活性化(in vitro activation)のことで、体外に取り出した卵巣組織にある操作を加え、卵巣内にある卵子(発育開始前の原子卵胞)を体外で成長開始させ自身の体内に戻す新技術です。 IVA FERTILITYより

この治療では、腹腔鏡にて片方の卵巣を体外に摘出し、組織の一部は卵胞残存確認とし、残りの組織は卵胞活性化に備えいちど凍結保存。IVA用溶液を用い休眠していた卵胞を活性化した状態にした後に、卵管近くに戻すという。卵胞の成長を待って採卵、体外受精を行って子宮に戻すというものになっている。
卵子の残りが少なくなっている卵巣予備能が低下した不妊症の患者さんの中には、まだ卵巣の中に未熟な卵胞が残っている場合があります。IVAによる新しい技術では、そのような方の卵胞を活性化することで、成熟した卵子を育てることができます。そして、体外受精を行うことで妊娠に必要な十分の数の受精卵をつくりだすことができるのです。 IVA FERTILITYより

女性が一生のうちの、月経のある性成熟期に排卵するのは、約400個という。卵胞残存数は年齢と共に減少し、残存数によっては卵子が成長しづらくなり不妊となりやすいとしていたが、早発閉経の女性が自らの卵子で妊娠できるというこの新しい治療法は、これから注目となるだろう。


外部リンク

米国科学アカデミー紀要
http://www.pnas.org/

IVA FERTILITY
http://www.ivafertility.com/IVA%20-%20Japanese/index.html

聖マリアンナ医科大学
http://www.marianna-u.ac.jp/

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