規制緩和が判断を後押し
三菱自動車はミャンマーで新車販売を始めると発表した。タイで生産しているトラックを輸入して販売を始める。今後、取り扱い車種を増やしつつ、販売店の設置やサービス網の拡充を進める。
ミャンマーでは、今年4月に商用車の輸入規制が緩和され、65%かかっていた税率が、13%に下がった。また、輸入車を購入するために必要だった売買契約書や、銀行の残高証明なども不要になったことも、判断に影響した模様。
今後もさらなる事業展開を推進
販売される車種は2人のりのピックアップトラック「L200」。
三菱自動車の中古車は、以前からミャンマーでも出回っており、同社は今年5月にヤンゴンにサービスショップを開設し、点検や修理などを行うアフターサービス事業を開始した。今回、新車の需要も見込めるとの判断で、本格参入を決めた。新車はサービスショップでも販売されるほか、三菱商事を通じた販売や、現地企業に委託しての販売も行うという。
販売店はヤンゴンや首都のネピドーなどに置く方向という。年間販売台数は未定。
同社は、新興市場への経営資源の集中を事業戦略のひとつとして掲げており、今後の経済発展や自動車市場の成長が期待される中、ミャンマーへの進出を決定した。ミャンマーでの新車販売は、スズキや日産自動車がすでに手がけているほか、マツダも来年前半に、再度参入する方針を示している。

三菱自動車 プレスリリース
http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/