世界的なニーズの高まり 工場本格稼働
2013年9月5日、パナソニックはHIT太陽電池工場を本格稼働させると発表しました。
HITとはパナソニックグループの登録商標で、発電量がトップクラスの太陽電池です。パナソニックは、このHIT太陽電池工場を2011年にマレーシアに設立しました。
(この画像はパナソニック プレスリリースより引用)
工場設立の背景には、太陽光発電の世界的な需要の高まりがありました。日本をはじめ、今や再生可能エネルギーへの関心は、世界の各国で見られます。
太陽光発電の開発や取り組み、補助金制度など、国が太陽光発電の導入を後押ししているケースも珍しくなく、日本でも電力買取制度がはじまっています。
こうした世界のニーズを受けて、パナソニックは年間生産能力300MWを誇るマレーシアの工場を、2013年8月30日より本格稼働させ、量産を目指すことになりました。
HIT太陽電池
パナソニックは同社で開発したHIT太陽電池に自信をのぞかせます。
HITは、単結晶シリコンにパナソニック独自の「アモルファスシリコン」を採用した「ハイブリッド構造」にすることで、発電ロスを低減。業界最高水準の発電量(太陽光発電システム容量1kWあたり)を達成した太陽電池です。
(パナソニック プレスリリースより引用)
また、工場の敷設地としてマレーシアを選んでおり、その立地から世界各地のニーズに柔軟に対応することが可能で、パナソニックらしいグローバルな戦略と言えます。
パナソニックのHIT太陽電池工場の本格稼働により、世界における苛烈な太陽電池競争に、拍車がかかるかもしれません。

パナソニック プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000830.000003442.html