クラウドソーシング白書2013第2弾を発表
クラウドソーシングサイトの「designclue (デザインクルー)」を運営するPurpleCow株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:柴田 憲佑 以下「パープルカウ」)は、「クラウドソーシング白書2013」第2弾として国籍と平均賃金との関係を中心に活用実態をまとめた。対象者は135名で、日本人11名(8%)、その他の国籍124名(92%)であった。
(写真はイメージです)
報酬と平均賃金の差が影響
(1)クラウドソーシングでの報酬は
48%が5万円〜10万円を得ており、さらに20万円以上が4%、10万円〜20万円が16%となった。
特徴は、インドネシアで1ヶ月の報酬が平均$836であり、平均賃金$239の3.5倍であった反面、日本では、報酬が平均$1200であり、平均賃金$3306の1/3程度であった。(※平均賃金:出所 ジェトロ・アジア経済研究所)
(2)ロゴデザインの制作時間
1つの制作時間は30分〜59分が43%と最多で、長くても1時間〜2時間程度で、国籍による違いはあまりない。
コンテストの平均提案数は、フィリピン10.5提案、日本4.5提案であり、クライアントの要望に敏速に対応し修正案を提案することが賞金獲得に大きく影響していることもわかった。
(3)登録しているクラウドソーシングのサイト数
63%のデザイナーが2~4のサイトに登録しサイトの特徴に合わせ仕事を受注していると想像される。
(4)オンライン上で仕事を受けている国
アメリカやオーストラリア、日本などからの仕事の発注が多いこと。また、先進国から発展途上国にオンライン上で仕事が移動していることがわかった。
全体のまとめ
一部の先進国以外で、クラウドソーシングからの平均的収入が国内の平均賃金を上回っている。報酬の点からも東南アジアのデザイナーが時間を多くかけ多数のデザインを制作する傾向にある。
日本ではまだ副収入の位置づけだが、海外では高収入が可能な仕事として位置付いてきている。また、日本では平均賃金以上の高収入を得ることは難しい傾向にある。(高収入を得ているフリーランサーも出始めてはいる。)
クラウドソーシングは、普及し始めたばかりである。今後、大企業などの利用が増えることで、高単価な依頼も増えていくものだと考えられる。

designclue
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