ボッシュ、MEMSセンサー生産で累計40億個達成
ボッシュは、同社の生産するMEMSセンサーが累計生産個数40億個を達成したと公表した。
(画像はプレスリリースより)
ボッシュ、極小センサーで質・量ともにリード
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサーは、小さいもので人の毛髪の17分の1程度となる極小部品。センサーに生じた電気特性の変化をデータに変換することで圧力や加速度、地球の磁場などを測定することができ、自動車をはじめスマートフォンなどの民生機器にも幅広く用いられている。
ボッシュでは1995年に自動車向け同センサーの製造を開始して以来、業界をリードしての製造を続けてきた。同社ロイトリンゲン工場では2013年、センサーの製造個数が1日あたり300万個、年間で約10億個に到達。
また生産数だけでなく技術革新にも優れたセンサーの生産を保護するため、同社ではMEMSに関する特許をこれまでに1000件以上取得および出願しているという。
自動車から家のドアまで ボッシュ、次のトレンド見据える
ボッシュではこれまで、1990年代に生じた自動車分野でのMEMSセンサーの普及、そして2000年以降における同センサーのスマートフォンへの搭載といった流行をうまくとらえ、シェアを拡大してきた経緯がある。
その同社が今後の流れとして見据えているのが、身の回りのあらゆるものがインターネットと接続・連動する“モノのインターネット化”だ。センサーの小型化、エネルギー効率の向上がこの流れを後押ししていると同社は説明している。
ボッシュでは2013年、ドアに不審な動きがあった場合ネットワーク経由で家主のスマートフォンに通知を行うドアセンサーを発売。こうしたセンサーと連動した警報機能の展開の他、同社では今後住まいや交通、流通の各分野におけるネットワークと連動したセンサー製品の開発を進めていきたいとしている。

ボッシュ プレスリリース
http://www.bosch.co.jp/press/group-1409-03/