前立腺がん治療薬の承認
東京都千代田区に本社を置くヤンセンファーマは、2014年7月4日に前立腺がんの治療薬である「ザイティガ(R)錠250mg」に関して日本における製造販売承認を厚生労働省から取得したことを発表しました。本剤の一般名はアビラテロン酢酸エステルといいます。
現在の前立腺がんの治療法として一般的に普及しているのは、内科的又は外科的にアンドロゲンを除去するアンドロゲン除去療法です。これは内分泌療法の一つで、これにより去勢状態を作り、がんの進行を防ぐのですが、それでも病勢が進行したり、がんの再発が見られたりする場合があります。
去勢抵抗性前立腺がんに対する治療の新しい選択肢
このような去勢抵抗性前立腺がんを今回承認を受けた薬は適応としており、アンドロゲン合成酵素であるCYP17を選択的に阻害します。これにより抗腫瘍効果が期待されます。今回の承認によって、従来より医療従事者からのニーズが高かった去勢抵抗性前立腺がんに対する新たな治療法の選択肢を増やすことが期待されます。
本剤は現在欧米を中心として世界87カ国ですでに承認されており、ヤンセンは日本国内での販売にあたって、アストラゼネカと本剤のコ・プロモーション契約に基づき、医療機関への情報提供活動を進めていく予定です。

ヤンセンファーマ プレスリリース
http://www.janssen.co.jp/