白内障手術
白内障は水晶体の濁りが主症状の眼疾患で、以前は失明の原因になっていた。眼内にレンズを入れる手術で日本ではその失明率は大幅に減少。
白内障患者のうち、角膜乱視を有するのは4割弱。今までは単焦点性のレンズしかなかったために、白内障の手術後もメガネが必要とされていた。
「アルコン(R)アクリソフ(R)IQ レストア(R) トーリック シングルピース」
乱視矯正用の眼内レンズには術後に眼の中で回転しないことが必要。そのため物理安定性を追求したデザインと、生体適合性の高いアクリル樹脂を採用。
(画像はプレスリリースより)
日本初の乱視用多焦点レンズであること以外に、小さな切開創から折りたたんでレンズを挿入可能、自然な見え方を実現する着色レンズ、薄暮時の見え方を改善する非球面レンズとアルコン眼内レンズの特性を継承。
今後の課題
アルコンの松村誠一郎社長は以下のようにコメントした。
この新製品により、およそ 20 万人の乱視を有する白内障患者さんに、多焦点という選択肢をご提供できるようになりました。一方で、約半数の患者さんが、眼内レンズにこのような種類があることを知らないと回答しているデータもあり、認知度を高めていくことが今後の課題です。(プレスリリースより)

アルコン プレスリリース
http://www.alcon.co.jp/docs/nc-press-release_140430.pdf