生鮮野菜の生産・販売を開始!
双日株式会社(以下、双日)は、2014年4月1日に農業法人「株式会社マイベジタブル(以下、マイベジタブル)」を設立し、同年5月より千葉県緑区の農場にて生鮮野菜の生産・販売を開始することを発表した。
生産品目は、主に葉菜類(小葱、レタス、バジル、チンゲン菜など)と果菜類(高糖度ミニトマト、ラディッシュなど)。栽培手法はハウス内における高床式砂栽培農法であり、施設規模は約1haから開始。2016年には3ha以上に規模を拡大し、将来的には全国の都市近郊に合計20haまで農場を拡げる予定。
複数の農場を確保することにより、通年供給体制を構築し、各生産拠点を順につなぐことで、同一品質の生鮮野菜を安定的に提供することを目指す次第である。
(画像はプレスリリースより)
高床式砂栽培農法のメリット
「マイベジタブル」の栽培手法である高床式砂栽培農法は、土ではなく砂を用いて培地とする施設園芸農法の1つ。東レ建設株式会社と株式会社茂広組が共同で開発し、特許を保有する設備を使用しながら、株式会社グリーンファームが大事に本農法を育んできた。
今回、「マイベジタブル」の設立にともない、東レ建設株式会社、株式会社茂広組、株式会社グリーンファーム、そして「マイベジタブル」の4社は、業務提携契約を締結。高床式砂栽培の全国的な普及を目指す。
ところで、高床式砂栽培農法にはメリットがいくつかある。連作による生育障害の回避や生育スピードの高速化のみならず、1年を通して安定的に栽培することができ、食味や鮮度も向上する。
また、ハウス内に高床式ベッドを敷設するため、作業中の足腰への負担が軽減されるほか、椅子に座っての作業も可能となる。そのため、作業に慣れていない新規就労者や高齢者、さらには車椅子を必要とする障がい者の方も、少ない負担で作業に従事することができる。

双日株式会社によるプレスリリース
http://www.sojitz.com/jp/news/docs/140507.pdf双日株式会社ホームページ
http://www.sojitz.com/jp/news/2014/05/20140507.php