神経疾患領域に本格参入
大塚ホールディングス株式会社は、同社の100%子会社である大塚製薬株式会社が米国のバイオベンチャー企業である、アバニアファーマシューティカルズインクを買収することで合意したことを2014年12月2日に発表した。今回の買収の方法としては、大塚製薬の完全子会社である大塚アメリカインクの完全子会社を通じて現金を用いた株式公開買い付けを実施。その後現金を対価とする合併を行う予定だ。
今回の買収の目的とは
アバニア社は従業員が約500名の中枢神経疾患領域に特化したバイオベンチャー企業で、世界初でかつ唯一の情動調節障がいの治療薬である「ニューデクスタ20mg/10mgカプセル」を開発。2011年2月より米国で発売している。
その他同社では、パーキンソン病、片頭痛、アルツハイマー型認知症など中枢神経系分野の開発を行っている。現在進行している開発では、アルツハイマー型認知症による行動障がいの適応をターゲットとした新規開発化合物AVP-786の開発について、フェーズ3臨床試験の準備が進んでいる。
今回の買収によって、大塚製薬が強みを有する精神疾患領域とアバニア社が有する神経疾患領域の市場開拓力と臨床開発力が加わることで、同社がもつ強みは中枢領域全体に広がっている。

大塚ホールディングス ニュースリリース
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