日系フォワーダー初
日本通運(以下、日通)は10月31日、同社の現地法人であるドイツ日本通運有限会社(以下、ドイツ日通)がルーマニア・ティミショアラ市にルーマニア支店を開設すると発表した。なお、開設は11月1日で、日系フォワーダーでは初めて。
ドイツ日通は、すでに中東欧地域においてオーストリア、ハンガリー、チェコ、ポーランドに支店を持つ。ルーマニア支店は5カ国、6拠点目の支店となる。
高まる物流ニーズ
近年、欧州の自動車メーカーは、中東欧地域へ工場を移転し、ドイツなどの自動車産業集積地からコスト競争力を高めていく傾向にあるという。ルーマニアは2007年に欧州連合(EU)に加盟して以来、自動車関連のサプライヤー企業の進出が増加。
なかでも、同国西部は、高速道路や鉄道などの交通インフラが整っているハンガリーと国境を接するという立地から、国内外を結ぶ物流ニーズへの高まりを見せている。
中東欧地域の事業展開を強化
日通は欧州地域において、より迅速で効率的な輸送サービスを提供できるよう「マルチ・ゲートウェイ方式」を採用。この方式により、仕向け地や輸送スペースなど様々な条件や状況に応じて臨機応変にゲートウェイを使い分けることが可能となる。
ルーマニア支店でも、海運・航空・トラック輸送など、日通ネットワークの機能を活かしたマルチ・ゲートウェイ方式で、高度化・複雑化するニーズに柔軟に対応。今後、中東欧地域での事業展開を強化していく構えだ。
(画像はプレスリリースより)

日本通運のプレスリリース
http://www.nittsu.co.jp/press/2014/20141031-1.html