長尺化・高精密化した大型金型の加工に適する
三菱電機は、ワイヤ放電加工機の新製品として、航空機・自動車・精密電子部品など向けの長尺化・高精密化した大型金型の加工に適した「MP4800」を発売した。
超高精度加工を実現
新製品は、高剛性ベッド構造の採用により、高精度加工を実現。超高精度な直動ガイドの搭載および直動ガイド取り付け面の機械加工精度向上により、高精度な軸送りが可能となり、生産性の高い長尺の高精度大型金型加工に対応する。また、「水冷サーマルバスター」と「熱変位補正システム」の採用により、上下ノズルの相対変位を抑制することで長時間の高精度加工も実現している。
さらに、三面昇降加工槽の大型機への搭載により、加工ワークの位置を三方向から確認でき、大型ワークの段取り作業性も向上。加工槽が加工位置である定盤上面に対して約60mm降下するため、ハンドリフターを用いるワーク搬入出時の定盤接近性も向上した。高精度位置決め機能の搭載により、テーパ加工精度も向上している。
また、機械側面のスペースを有効利用した自動化システムにも、対応可能となっている。
生産性向上に貢献
三菱電機は、2012年に電子機器・自動車部品・モバイル機器の金型・部品加工に用いられるワイヤ放電加工機「MVシリーズ」を発売開始し、累計で2,500台の販売実績をあげているが、精密プレス金型加工用のワイヤ放電加工機には、さらなる高精度化が求められていることから、この新製品を開発することとなった。
新製品の発売により、MPシリーズのラインアップが強化されることとなり、日本国内やグローバルでの自動車・精密電子部品など向けの長尺化・高精密化した大型金型加工現場の生産性向上に貢献していくことを目指している。
(画像はプレスリリースより)

三菱電機 ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2014/1023.html