ボルグワーナー社の「Two-Stage turbocharging(R2S)」技術
ボルグワーナー社の受賞経験もある「Two-Stage turbocharging(R2S)」技術は、パワフルで小型化されたディーゼルエンジンのパフォーマンスと燃費性能を向上させる。
(画像はプレスリリースより)
ボルグワーナー社のR2S技術は、大きさの違う2つのターボチャージャーを結合し、システムの隣にあるタービンとコンプレッサがエンジンの全速度範囲において高いブースト圧を維持する事を可能にする。
低いエンジン速度では排気ガスの流れは小さい方の高圧力ターボチャージャーに送られ、素早くブースト圧を上昇する。高いエンジン速度ではウェイストゲートバルブが開き、排気ガスは大きい方の低圧力ターボチャージャーに送られる。
ボルボの新しいエンジンプラットフォームにR2S技術を導入
ボルボの新しいDrive-Eパワートレインシリーズの2.0Lディーゼルエンジンにボルグワーナー社のR2S技術が導入される。
ボルボV40 D4に搭載されたエンジンはボルグワーナー社の技術により燃費が向上し平均にして71mpg (3.3L/100km)、二酸化炭素の排出量も85g/kmにまで減少させる。
また、燃費の良い直4型エンジンのパワートレインは最大出力190HP(140kW)、最大トルク400Nm。ボルグワーナー社のR2Sターボチャージング技術により、エンジンが効率とパフォーマンス性能を向上させる。
ボルグワーナー社ターボシステムズの社長兼総支配人のFrédéric Lissalde氏は以下のようにR2S技術の重要性とボルボ社とのパートナーシップについて述べている。
「ボルグワーナーのR2S技術はディーゼルエンジンの小型化に大きく貢献し、自動車メーカーがエンジン出力の高さを維持しつつ来たる排出量制限の基準値を満たす為の鍵となります。ボルボ社との長期間のパートナーシップに感謝し、ボルボ社がボルグワーナーの最新ターボチャージング技術を新しいハイボリュームでクリーンなディーゼルエンジンに採用して頂けた事を誇りに思います。」(プレスリリースより引用)
ボルグワーナー社の長年に渡るターボチャージャーの開発と製造の経験により、世界中のオートメーカーが燃料効率が良く、ドライブの楽しさを存分に味わえるエンジンを提供できるようになるという。
http://www.borgwarner.com/en/News/