本当に使い勝手がいいのは?
2015年にはほぼ絶滅する、という調査結果もある従来型携帯が、顧客満足度調査でライバル、スマートフォンに一矢報いる結果を出した。
「電話」なら従来型
調査を行ったのはJ.Dパワー アジア・パシフィック。21日に発表した顧客満足度調査の結果によると、スマートフォン利用者の満足度は1000点満点で平均587点だったが、従来型は590点をつけた。
調査では、昨年1年間に機種変更したスマートフォン利用者3000人、従来型利用者3000人に対して、「性能」、「操作性」、「スタイル・外観」、「機能」の4項目で点をつけさせた。
通話機能、ボタンの押しやすさなどで従来型の評価が高く、スマートフォンはバッテリーのもちで評価を下げた。
それでも激減する従来型
実際、利用の仕方によるが、従来型の利便性は高い。ビジネスなどで特に必要なければ、操作性の良さは大きな利点だろう。
市場ではそれでもスマートフォンが販売の主流となっている。調査会社「BCN」の調べによると、月間販売台数に占めるスマートフォンの割合は、昨年10月アップル社の「iPhone 4S」が発売されて以来、7割を超えるという。
その一方、2011年の従来型の販売数は、前年度の半分にまで落ち込んだ。
携帯電話会社各社は、パケットで稼ぐ方針を固めており、そのためには大きな情報をやりとりするスマートフォンを普及させたい思惑が強い。
◆J.Dパワー アジア・パシフィック
http://www.jdpower.co.jp/press/pdf2012/2012_Japan_Mobile_Phone_Handset_J.pdf