肺炎の治療で…
先月11日、公益社団法人岐阜病院(鈴木祐一郎院長)で、82歳の女性患者が点滴を受けた直後に血圧が急激に低下し、死亡するという事例があった。
この女性患者は以前から統合失調症で入院していたが、昨年末に肺炎を発症したため点滴治療も受けていた。その際、担当の看護師が点滴方法を誤り、それが死亡につながった可能性がある。
点滴開始から2時間後に患者死亡
昨年12月に肺炎を発症したこの女性患者は次第に症状が悪化し、1月11日には胸に水がたまってしまった。そのため、医師は利尿剤を点滴に使用し、体の中の水を抜くよう看護師に指示。
患者が高齢だったため、体の負担にならないよう時間をかけながら薄めた利尿剤を投与する予定だった。ところが担当の女性看護師は利尿剤を薄めずにそのまま点滴の処置をおこなってしまった。点滴開始から2時間後に血圧が下がり、同日午前11時50分に女性は死亡した。
岐阜新聞の取材に対し、鈴木院長は
「点滴ミスが死の直接原因なのかは不明だが、指示通りにやれなかったことはミス。高齢患者で利尿が進み、血圧が低下した可能性は否定できない」
とコメントした。
岐阜病院
http://www.shadan-gifu.or.jp/岐阜新聞
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120201/201202011610_16130.shtml