食中毒の原因菌が肝臓からも
牛レバ刺しの提供について、厚生労働省では食品衛生法で客への提供を禁じるかどうか検討している。
15日には、調査の過程で牛の肝臓内から病原性大腸菌O157が検出されたことがわかった。
焼き肉店からレバ刺しが消える?
「焼肉酒家えびす」が提供したユッケによる集団食中毒を受け、厚生労働省では食肉の安全性について調査を続けてきた。
今年8~9月にかけて全国で食肉として処理された牛、約150頭を検査したところ、うち少なくとも2頭の肝臓内から、生きた病原性大腸菌O157が検出された。
通常、病原性大腸菌は牛の腸内にのみ生息するものと考えられてきた。肝臓は胆汁を作る器官だが、この胆汁を介して菌が肝臓内に侵入したものと見られる。
また胆汁を栄養に菌が繁殖することも確認されており、今後は焼き肉店などでのレバ刺し提供を禁じるべく、法律の改正が行われる可能性が高い。

◆yomiDr.
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