次期主力戦闘機F35に決定
讀賣新聞など複数のメディアは13日、日本の防衛を担う次期主力戦闘機が米ロッキード・マーチン社のF35に決定した、と報じた。
同機は1機あたり1億1,300万ドル(約88億円)と防衛相が候補としていた3機種の中でもっとも高価な機体。
License Some rights reserved by Official U.S. Air Force 調達に漂う不透明感
防衛相では現在運用中の戦闘機F4の老朽化が進む中、次期主力戦闘機の機種選定を進めてきた。
候補には他に、イギリス、イタリア、スペイン、ドイツが開発したユーロファイター・タイフーン、ボーイング社のF/A-18E/Fを改良したバージョンがあげられていた。
相互運用性を強化するため、として米国防省はF35を採用するよう、日本に対して強い圧力をかけ続けていた。
F35は開発段階でたび重なる遅延を生じており、米国でもいまだに実戦配備されていない。
必要な試験の20%程度しかクリアしておらず、配備計画はいまだ不透明感が強い。
選定には中国「殲20」の影
選定に際しては、ステルス性などの性能と保守メンテナンスが決め手になったという。
F35はレーダーに探知されにくいステルス性を持つ最新の戦闘機だ。候補の中では唯一第五世代の戦闘機に分類される。
中国やロシアもステルス戦闘機の開発を進めており、特に中国は今年、「殲20」と呼ばれる第5世代戦闘機の試験飛行映像を公開するなど、開発、配備に力を入れている。
16日に野田首相を議長とする安全保障会議が開かれ、F35 の採用が正式決定される模様。
最終的には40~50機程度を購入。予算は80億ドル(約6400億円)にのぼる。
◆Defense-Update
http://defense-update.com/20111213_f35_fx_japan.html