コスト削減、受験生に還元へ
旅行の申し込みやクレジットカードの申し込み等に使われるネット割。利用した人も多いのではないだろうか?
今や、大学入試もインターネットで願書を出せば受験料を割り引くサービスを始めている。願書を窓口に提出すると割り引く「持参割」を設ける大学もあり、幅広く受験生を取り込もうと大学側も様々なサービスを始めている。
全国でもいち早く今年度入試からネット割を導入した中京大(名古屋市)。出願者は前年より約3千人増えて約2万3千人になり、このうちネット出願者が9割を占めた。
魅力は大幅な割引だ。ネット出願でも、1回の受験なら割引は5千円だが、「センター試験利用」など3つの受験方式を組み合わせると、最大7万円が2万5千円になる「3受験パック」を設けた。このパックを組み合わせて、たとえば5つの方式で受験すれば、11万5千円の受験料が3万5千円になる。
受験生は、受験票の写真を入試当日までに貼り付けて持参すればいいという。大学側も記入の誤りが自動的にチェックできるため、人件費が減り、受験生の家庭の経済環境がよくない中で、浮いたコストを受験生に還元できると話す。
その他、来年度入試から名古屋外国語大と名古屋学芸大が前期試験の受験料3万5千円を払えば、センター試験利用の入試(1万5千円)が無料になる「パッケージ割引」を、帝京大が、医学部など一部の学部を除き、入試方式の違いで受験が複数日となる場合に、1日あたり千円を割り引く割引制度を導入するなど、ネット割引や持参割等の割引制度が徐々に普及し始めている。
ネット割引きを使うことで、費用を抑えできるだけ多く受験することが出来、志望校の固定化しやすい利点がある受験割引制度。今後少しづつ増えていくことは間違いないだろう。
中京大学ネット割引