5000万件以上のビッグデータを分析
7月3日、東邦大学と日本IBMは電子カルテで管理する数千万件以上のテキスト情報や時系列データを分析するシステムを開発したと発表した。
このシステムは、東邦大学と日本IBMが昨年4月から12月の8カ月間、共同研究開発を行なったもの。
この分析システムを活用したシミュレーションは学会で発表されており、今後も多くの事例に適用する予定。
電子カルテのデータが医療の質向上に
電子カルテシステムの管理するデータを多角的に分析・可視化することで、医療現場での判断をサポートし安全性を高めることを目的としており、検査や治療などの医療サービスの内容、検査結果、診断名など、患者ごとにさまざまな形態で存在する大量の時系列データのほか、医師が手入力で追加したテキスト情報を含めて総合的な分析を行う。
東邦大学医療センター大森病院の電子カルテシステムが管理する5千万件以上の記録から、「血圧」や「体重」などの情報を統合し、検査結果や診断名と照会、経過の分析や、診療の過程を観察することで、新しい見解を得る。
日本IBM プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/