早めの出産で、重度の合併症を回避
6月13日付、アメリカの医療総合サイトMedindiaによると、オーストラリアのアデレード大学のJodie Dodd教授とその研究員らが、「双子を身ごもった場合、胎児らが重度の合併症を引き起こさないためには、37週目で出産した方がよい。」と提唱した。
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235件の双胎出産を調査
研究員らは、双胎妊娠において、胎児が合併症を伴わずに生まれてくるには、いつ出産すればよいのか、双胎妊娠の出産時期について取り組んできた。
オーストラリア、ニュージーランド、イタリアに在住する235人の双子を出産したお母さんに調査したところ、37週目で生まれた新生児の方が、38週目以降に生まれた新生児よりも合併症を引き起こしたケースが少なかった。
心臓病や糖尿病の危険回避の可能性も
アデレード大学のJodie Dodd教授は説明する。「双胎妊娠の場合、妊娠中にどちらか片方、もしくは両方の胎児の成長率が遅れるなどの問題をはらんでいることが確認されている。成長が遅れれば、出産時の胎児の体重が低くなる可能性もありうる。そうなれば、新生児室での短期治療も必要となる。と同時に、将来における心臓病や糖尿病といった病気の可能性だって出てくる。どちらか片方、もしくは両方の胎児の死産の可能性だってあるんだ。」
本研究の詳細は、国際産科学婦人科学誌BJOGに掲載されている。(編集部翻訳担当 渡邉充代)
国際産科学婦人科学誌BJOG
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