新妻とフィリピンへ脱出
脱原発運動で知られる俳優の山本太郎さん(37)が、Twitter上で国外移住計画を明かした。原発事故による被曝などを懸念したため。候補地としてフィリピンをあげている。
この国に嫌気がさした?
山本太郎さんはTwitter上で、この国で暮らし続けることの不安を切々とつづっている。汚染食品の流通、福島第1原発4号機倒壊のリスク、がれきの広域処理、ごり押しの原発再稼働などがもたらす不安である。
こういった現状の中、自分のためにだけ生きる人生か、被曝覚悟でこの国をかえる動きに加わる人生かで、心が揺らぐ日々だという。
実際、巨大な力を持つクライアントである東京電力への配慮から、多くの芸能人や知識人が口を閉ざす中、山本太郎さんは一貫して原発、放射能の危険性を訴えてきた。そのため仕事を失い、自ら所属事務所を離れたことはよく知られている。
4号機倒壊は現実の恐怖
福島第1原発4号機については、多くの不安が語られている。大量の使用済み核燃料が貯蔵されていることもあり、もし冷却し続けられない事態になれば、首都東京は壊滅的な被害を受ける、と京都大学の小出准教授も指摘する。
使用済み核燃料を安全な場所に移送する計画が立てられているが、水没状態で作業しなければ、作業員が浴びる放射線量はその場でバタバタ死亡するレベルだという。
どのようにしてこの作業を行うのか、東京電力は実現可能な具体策をいっさい語らない。
山本夫妻に「逃げるのか!」
海外移住については、山本太郎さんの奥さんで、プロサーファーのやまもと朱璃さんもブログの中で発表した。
「逃げるのか!」「なんのための反原発だった?」など、非難のコメントが殺到したため、現在ブログは閉鎖されている。
逃げる、逃げないは個人の判断である。自身の利益と損失、家族の安全以外に、考慮すべきことがらや責任を持つべきことがらは存在しない。
国民の安全について責任を負うべき立場にいる政治家ならいざ知らず、反原発運動で仕事が激減した俳優に自己犠牲を求めるのは、理不尽に過ぎる。
◆山本太郎 Twitter
http://twitter.com/#!/yamamototaro0◆やまもと朱璃
http://ameblo.jp/juliichigo/entry-11260080592.html