早ければ4月中にも摘発?
SNSゲーム最大手グリーの摘発が間近、といううわさを複数の情報筋が流している。
ゲームの中で得られるアイテムが、ネット上で現金によって売買されていることから、「賭博性がある」というのがその理由だ。
アイテム課金とRMT
グリーなどが提供するSNSゲームでは、ゲームへの参加は無料で可能だ。ただ、ゲームを有利に進めるためには、さまざまなアイテムが必要になる。
このアイテムは、課金により購入するか、くじ引きなどにより入手できる。
ゲームを特に有利に進められる特別なアイテムはくじ引きでの出現率が低いため、人によっては大金をつぎ込んでしまうこともある。
未成年者に100万円以上の課金がなされたケースもあり、問題視されている。
さらにこういったレアアイテムを現金で売買する「市場」がネット上には複数存在する。
RMTと呼ばれるもので、一部は暴力団とも関係があるといわれる。
仕掛けたのは米ファンドか?
「倫理的問題」から摘発にいたるのでは、とする声とは別に、米国の「空売り王」ジム・チェイノスの関与を指摘する声もある。
チェイノスはヘッジファンド「キニコス・アソシエーツ」の主催者で、割高株を暴落させ空売りでもうける手法が有名。2001年にエンロンを破綻させた投資家ともいわれる。
先月29日には米経済誌「フォーブス(アジア版)」に掲載された日本の富豪40傑で、グリーの田中社長は第7位にランクされた。
賭博関連で摘発を行う際には、常に警察庁の意向が大きく反映される。
パチンコ業界という大きな天下り先と癒着する警察は、ほかの賭博には厳しく対処するが、政界とのつながりがあれば、これを抑えることができる。
グリーは低迷する日本経済の中で、気を吐くビジネスモデルでありながら、政財界とのつながりがまだ薄いことから、格好の標的にされた感もある。
◆GREE
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