顧客の新たなニーズに応える
株式会社SBI証券が3月16日から投資信託定期売却サービスを開始した。このサービスは、利用者が保有する投資信託を、申し込み金額と申し込み日の設定を行うことで、定期的に売却し、少しずつ一定の金額を受け取ることができるというものだ。
毎月現金は欲しいが、同時に運用もしたいというとき、これまでであれば毎月分配型の投資信託を購入するしかなかったが、このサービスにより、買付手数料の安いものも含め、より幅広い選択肢で購入することが可能になるだろう。
対象となるのは、金額買付または積立買付で買い付けたファンド。他社移管分も含まれるが、口数買付でのファンドは対象外となる。なお、積立買付を設定中の場合は、設定解除後にこのサービスの利用が可能となるそうだ。
自分自身で形成する老後資金にも
このサービス、たとえば定年退職をむかえた人が、積立投資で長年蓄積してきた投資信託を、運用は継続しつつ、年金にプラスする現金収入として、売却分を少しずつ受け取るといった活用方法が可能だ。
受け取りの設定では、「毎月コース」のほか「奇数月コース」「偶数月コース」が選択でき、希望すれば年2回まで「ボーナス月コース」をつけることもできる。
SBI証券では、公的年金制度に対する不安が高まる中、投資信託などの金融商品を活用し、自分自身で老後資金をつくっていく“じぶん年金”づくりを推奨している。今回のサービス開始もその普及を促す一環だという。
活用の幅が広がる新サービス。将来に向けての資産運用に関心がある人は、一度チェックしておいて損はない。

SBI証券
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