声と得票は反比例する
政治家の「声質」が与える影響は、一般に思われているより大きいかもしれない。そんな研究結果が14日の「英国王室協会紀要」に発表された。
性別に関係なく、声で評価
研究によると、候補者の性別に関係なく、聴衆は声の低い候補者に投票する傾向があるという。
研究発表を行ったのは、米デューク大学。「きたる11月の選挙では、私に1票を!」と呼びかける音声をデジタル処理し、さまざまな声質に変換したものを被験者に聞かせ、どの候補者に投票するか、アンケートを採った。
その結果、候補者の性別にかかわらず、低い声の呼びかけについて、聴衆はより多く投票する傾向が見られたという。
米マイアミ大学の政治学者はこの結果について、「女性の政治家が少ないのは、男性より声が高いため、という可能性も考えられる」と分析した。
◆Duke TODAY
http://today.duke.edu/2012/03/andersonvote