バブル後、専門職、管理職のストレス急増
バブル崩壊後の5年間では、専門職・管理職の死亡率がそれ以前に比べ70%もアップしていた。そんな調査結果を北里大学公衆衛生学部の和田耕治氏らが発表した。
ほかの職種では減少している
調査では、30歳~59歳の人を10の職種に分けて、死亡率との関係を調査した。1980年~2005年までの期間、を対象とした調査で、専門職および管理職を除くすべての職種で死亡率の低下が見られた。
専門職・管理職だけは1995年~2005年までに、7割の増加があったという。
1995年以降はバブル崩壊直後にあたる。逆に1995年までは、他の職種より有意に低く、経済情勢や雇用状態が死亡率に影響していることがわかった。
管理職の自殺は271%増
専門職・管理職の死亡率が高まった背景には、長引く不況下でストレスを受けやすい職種であるため、と言える。
これを証明するように、自殺率も増加している。特に管理職の自殺は、1980年~2005年の間に271%もの増加が見られている。
◆BMJ
http://www.bmj.com/content/344/bmj.e1191◆北里大学公衆衛生学部
http://www.kitasato-u.ac.jp/