コカコーラ、ペプシに発がん性
米ワシントンの消費者団体CSPIは5日、コカコーラ社やペプシコ社が製造する清涼飲料水に発がん性がある、として米食品衛生局(FDA)に対して、発がん性を持つ色素の使用を禁じるよう訴えた。
危険な「カラメル色素」
コーラに発がん性をもたらしているのは、一般にカラメル色素と呼ばれる着色料、4-メチルイミダゾール(4-MI)だ。
カラメル色素という名前は、天然由来を想像させるが、製造過程で砂糖やアンモニア、亜硫酸塩が高圧・高温下で化学反応を起こすことから、発がん性を生じるという。
4-MIは、カリフォルニア州ではすでに発がんリスクが認められており、1日あたりの摂取基準量は29マイクログラムに定められている。
コカコーラやペプシなどに含まれる量は、この4倍から5倍にあたる。
ただちに健康リスクはない
ただ、FDAの広報担当、ダグラス・カラス氏は、コーラ類の危険性について「ただちに消費者の健康に被害を与えるリスクはない」と回答した。
どこかで耳にした言葉に似ている。だとすると、この言葉の真意は、「飲み続ければがんになるリスクもある」となるはずだ。

◆CSPI
http://www.cspinet.org/new/201102161.html