いざとなったら呼吸法で
受験が目前に迫って、気持ちが落ち着かない人も多いと思います。県立こころの医療センター(笠間市)の医師、山形晃彦さんがそんな受験生たちに気を静める秘策を教えてくれました。
(画像はイメージです)
大切な本番を前にしたら、うまくいくだろうかと誰だって不安になるものです。不安が過ぎるとどうなるか。ささいなこと、わずかなミスに“自分はいつも駄目なんだ”と必要以上に落ち込んで、成功体験さえ、“たまたまうまくいっただけだから”と正当に受けとめられなくなります。これは「認知のゆがみ」。スポーツ選手はこの「ゆがみ」におちいらないように、一生懸命練習を重ねるのです。
受験生の場合はどうしたらいいでしょう。先生いわく
こんなに頑張ったんだから大丈夫と、これまでの努力を冷静に振り返ると良い
たとえば出来の良かった模試の成績表や書き込みでびっしりのノートなどがその証(あかし)。
いよいよどうしようもなくなったときに、と先生が勧めるのは診療でも使われる呼吸法。「「リラ~ックス」と声にだしながら、ゆっくりと息を吐きだす、これだけで不思議と落ち着きます。お試しあれ。
身体にも直前対策
いまの時期にはストレスで食欲がなくなったり、過食で消化不良におちいったりすることもあります。大成女子高(水戸市)家政科長の井坂由美子さんから食のアドバイスです。先生いわく
栄養バランスはもちろん、消化吸収の良い物を食べて
お薦め料理は鍋ひとつで作れる「キャベツのポトフ」。免疫力を高めるキャベツの成分(キャベジン)が疲れた胃の粘膜を修復してくれるのです。野菜のビタミンがたっぷりのスープは風邪の予防に。大豆は栄養価が高く、脳を活性化する働きを。これでおなかも頭もすっきりです。
キャベツのポトフ(1人分)のレシピ
〈1〉 キャベツ250グラムは芯がついたまま大きめに、ベーコン15グラムは長さ2センチに切る。タマネギ25グラムとニンニク5グラムはみじん切り
〈2〉 〉鍋にバター8グラムを入れ、タマネギ25グラム、ニンニク5グラム、小麦粉小さじ1の順にいため、キャベツ、ホールトマト35グラム、ベーコン、コンビーフ25グラム、スープストック200cc、ローリエ1枚を加え約30分間煮込む
〈3〉 最後に大豆(缶詰ドライ)20グラムを加え、トマトケチャップ、塩、コショウで味を調える。
読売新聞
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