被災3県では自殺者の1割が「震災自殺」
あの東日本大震災から5か月を迎えた。復興にはまだまだ先の見えない状況が続いているが、内閣府は5日、
東日本大震災に関連する自殺が6月に16人に上ったとする調査結果を公表した。
被災地の岩手、宮城、福島3県は13人で、3県の6月の
自殺者131人の1割が震災関連自殺だったことが判明している。
内閣府では6月以降の自殺ついて実態調査を行っている
調査は、自殺者に関する警察庁のデータに基づいて実施。
(1)避難所、仮設住宅で遺体が発見された(2)避難所、仮設住宅に暮らしていた(3)被災地から避難していた(4)震災を理由に自殺するとの遺書や発言があった(5)自殺者の自宅や職場が地震や津波で甚大な被害を受けた
という5項目を設定し、いずれかで震災関連自殺と定義した。
6月の全国の自殺者数は2,985人で、震災関連は全体の0.5%に相当。都道府県別では宮城県が8人と最も多く、岩手県は3人、福島県2人となっている。
また、
7月の自殺者数(速報値)は2,769人で、前年同月より104人減少となった。被災地は宮城46人、岩手県37人、福島48人だった。
当面震災自殺関連の調査・公開を行う予定
震災関連の自殺者数について3月から5月は未調査で、結果を
公表するのは今回が初めてである。
内閣府では、被災地での自殺者の傾向分析を行うとともに、自殺防止対策を進める意向で、当面、毎月調査を行い、結果を公表していくという。
平成23年の月別の自殺者数について(警察庁HPより)警察庁|ホームページ震災関連情報(電話相談、心のケア等) - 内閣府相談窓口 - ~一人で悩むより、まず相談を~