対応は後手後手に
枝野官房長官は19日の記者会見で、セシウム汚染が発見された福島県産の牛肉について、出荷制限を指示する話し合いが行われている、と発表した。
放射性セシウムに汚染された稲わらを餌としていた肉牛の汚染が発見されて以来、福島県では出荷の自主制限が行われてきた。
原子力災害対策本部として出荷制限を行うべく、農水省、厚労省、福島県などで最終的な協議を行っている、という。
ただ汚染された牛肉は山形県、新潟県からも出荷されている。また、放射性セシウムに汚染された稲わらは、福島県だけでなく宮城県からも出荷されたことが判明している。
弁当や外食産業にも
全国にスーパーなどの小売店を展開するイオングループでは、18日に汚染された牛肉の使用を発表。
弁当では「黒毛和牛 牛めし」として、4月26~30日、5月2日~4日に、イオンナゴヤドーム前店内「柿安店 イオンナゴヤドーム前精肉店」で販売したことを発表した。
そのほかにも、イオン三田ウッディタウン店、ダイリキ 三田店においても汚染された牛肉12.6kgを販売した、とのこと。
埼玉県の鳩ヶ谷市では、同様の汚染肉が焼き肉店に販売されたことも判明。外食産業にも影響が広がっている。
◆厚生労働省 出荷制限の設定について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001jhm9.html