極限的な環境で活躍するロボットの開発
東北大学は、東北大学大学院工学研究科に平成23年7月1日付けで、「極限ロボティクス国際研究センター」を設置する。
極限ロボティクスとは、人間の能力を超えたマクロの世界及びマイクロ・ナノの世界などの極限的な環境で活躍するロボットに関する研究分野である。
本研究センターでは、ロボティクスに共通する基盤技術研究をベースとして、宇宙探査、災害対応、ライフ・イノベーション、分子ロボットなどの極限的な応用展開研究を行う。
「はやぶさ」の開発で培った技術をロボットにも
宇宙探査の研究では、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」の開発で培った技術を発展させ、宇宙という極限環境の探査に貢献するロボットを開発する。
災害対応の研究では、東日本大震災への対応を喫緊の課題として位置付ける。なお、東北大学は、ロボットが災害現場で適切に活用されるためには、ロボットが安全・安心な日常生活を実現する要素として社会に組み込まれていく必要があるとみている。
ライフ・イノベーションの研究では、医療現場で検査や手術を支援するロボット、日常的に人が人間らしくより健康な生活を行うことを支援するロボットの研究開発を進める。
分子ロボットの研究では、人工生体分子で構成される分子ロボットの開発に挑戦する。東北大学は、分子を自由に操るという技術から、まったく新しい革新的な成果が生み出されるのではないかと期待する。
東北大学のニュースリリース