安心だけじゃない「あんしん袋」の中身
神奈川県綾瀬市では7月5日から、市内の高齢者に「災害あんしん袋」が配られている。懐中電灯や水など災害時に役立つ物品をセットにした袋を65歳以上の高齢者のみが暮らす世帯に配るという試み。
主催する綾瀬市社会福祉協議会では、災害時に役立つだけでなく、配布や定期的な点検を通じて、コミュニケーションを強化できるものと期待している。
消耗品の点検がミソ?
あんしん袋には懐中電灯、飲料水、キャラメル、笛が詰められている。市内14地区社協スタッフが民生員の協力を得て、対象世帯への配布への配布を始めた。
今後は、懐中電灯の電池、飲料水やキャラメルの交換のために、3カ月~6カ月おきにスタッフが各世帯を訪問。災害時の対策だけでなく、日常の困りごとなど、高齢者世帯のニーズを聞き取る。
コミュニケーションが苦手な高齢者でも、災害対策を名目の訪問には、関心を示してくれることから、人間関係を構築するきっかけとして適しているのでは、と社協スタッフは語っている。
横浜市では2005年から
今回の活動のお手本となったのは、横浜市都筑区池辺地区の地区社協が始めた「安心くん」事業。2005年から、同様の災害袋を同地区の必要性を感じられる高齢者世帯に配布している。
綾瀬市の事業は全市での取り組みとをしては県内初のケースとして注目される。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦◆綾瀬市社会福祉協議会
http://www.ayase-shakyo.or.jp/◆福祉よこはま
http://www.yokohamashakyo.jp/fukuyoko/145/report3.html