レビューシステムに問題……?
米コーネル大学のピンチ教授はこのほど、アマゾンのレビューに関する研究を発表した。教授の研究によると、アマゾンのレビューは偏っている可能性が強い、とのこと。
原因としては、トップ1000人に入るレビュー投稿者に対して、アマゾンが無料で提供される商品のカタログ「Amazon Vine」を提供しているため、としている。この一種の「賄賂」を求めて、積極的に商品を宣伝するレビュアーがいる、ということだ。
教授が調査対象としたトップ1000レビュアー、166人のうち、85%が無償で商品を受け取っていた、という。
投稿者の年代には驚きの結果が!
インターネットは若者の文化、ととらえられがちだが、今回の調査では、レビュアーの中でもっとも多い年代は51歳~60歳であった。調査を行ったピンチ教授自身、この結果には驚きを示している。
偽レビュアーは評論家より罪深い?
記事を掲載した米PC情報サイトでは、無償でもらえる商品をあてにして、商品提供者側にとって都合のいいレビューを書く人たちは、専門の評論家より罪深い、と断じている。
一般には、スポンサーに配慮する評論家より「正直な感想」を書いているものと考えられているためだ。
こういったレビュアーの多くがいくつものアカウントを持つなど、商業性を高めており、自分の利益のためにレビューを書いているなど、信頼性に関わる問題が多いと結論づけている。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦
◆Amazon
http://www.amazon.co.jp/◆Amazon vine 先取りプログラム
http://www.amazon.co.jp/gp/vine/help