北米大陸に「死の灰」直撃か
東京大学と九州大学の調査チームは、福島第1原子力発電所の事故後の放射性物質の拡散の様子をコンピュータでシミュレーションした。
事故後、福島第1原子力発電所から吹き出た放射性物質は風に乗ってすぐに北米大陸に達し、ヨーロッパにまで拡散したという。
シミュレーションによると、3月14日9時に発電所周囲で放射線レベルが急上昇したがこの時点で「死の灰(Radioactive dust)」の拡散がはじまったという。そして拡散した「死の灰」は ジェット気流に乗って東のほうに拡散し太平洋を渡って北米大陸まで運ばれたという。
3日後の17日には放射性物質(死の灰)は北米大陸西海岸に到達、約1週間後の21日にはヨーロッパに到達したという。
低気圧がジェット気流(偏西風)にまで運んだ
調査チームによると、3月14日から15日に東北地方にあった低気圧の上昇気流により「死の灰」は発電所上空約1.5kmから5kmの高さにまで舞い上がりその高度にあるジェット気流(偏西風)にはいった。そしてジェット気流(偏西風)は「死の灰」を東へと運んだという。
調査チームが使った計算モデルは黄砂および大気汚染の拡散パターンのモデル。放射性物質の粒子の大きさは直径10マイクロ
メートル(0.00001m)とした。
シミュレーションの結果はオンライン科学誌「SOLA(ScientificOnline Letters on the Atmosphere)」に掲載される予定だという。

毎日新聞
http://mdn.mainichi.jp/mdnnews/news/20110623p2a00m0na006000c.html東京大学
http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html九州大学
http://www.kyushu-u.ac.jp/