■放射能除染作業を支援するソフトウエア無料公開
2011年11月2日から
独立行政法人日本原子力研究開発機構の公式サイトより、
放射性セシウム除染作業を支援するソフトウエア無料公開を開始する。
同機構のサイトからダウロードが可能となる予定だ。(外部リンク参照)
■除染後の空間線量率の変化が確認可能
同ソフトは、まず放射線のデータを入力する。このデータは文部科学省で実施している航空機モニタリングのデータでも、放射線モニタリング測定データどちらでも問題は無い。
これによって、
空間線量率の分布をシミュレートして地図上に表示することが出来る。この地図上で、除染する範囲を指定することで、
空間線量率がどのように変化するかを見ることが可能となる。
ソフトのイメージ画像このソフトの性能は同機構によると――
この計算結果は、3次元で詳細に放射線の挙動を計算するコードとほぼ同程度の精度であることを確認しています。
――とかなりの高精度のものであるとのことである。
■高放射線量計測ランキング(11月1日版)
新たに10月31日、行田市にて285か所を計測し、1マイクロシーベルトを超える地点が4か所発表された。
老人福祉センター大堰永寿荘で毎時1.87マイクロシーベルト、教育文化センターみらい南側で同1.10マイクロシーベルト、長野公民館西側で同1.22マイクロシーベルト、富士見児童交通公園南側同1.67マイクロシーベルトである。いずれも地上1センチの計測値だ。
また、報道によると
福島第一原発作業員休憩所においても毎時2~16マイクロシーベルトの放射線量を計測していたことも明らかとなった。
2011年11月1日版:高放射線量計測ランキング(毎時1マイクロシーベルト以上の地点)1位:柏市(10/21)57.5マイクロシーベルト
2位:我孫子市(9/7)11.3マイクロシーベルト
3位:我孫子市(10/26)10.1マイクロシーベルト
4位:江戸川区(10/18)6.70マイクロシーベルト
5位:船橋市(10/13)5.82マイクロシーベルト
6位:葛飾区(10/18)5.47マイクロシーベルト
7位:石岡市(10/26)4.407マイクロシーベルト
8位:足立区(10/18)3.99マイクロシーベルト
9位:足立区(10/19)3.61マイクロシーベルト
10位:八潮市(10/25)3.659マイクロシーベルト
11位:三郷市(9月中)3.65マイクロシーベルト
12位:松戸市(9月下旬)3.20マイクロシーベルト
13位:土浦市(10/25)3.13マイクロシーベルト
14位:白井市(10/19)2.74マイクロシーベルト
15位:東村山市(10/19)2.153マイクロシーベルト
16位:川越市(10/25)2.05マイクロシーベルト
17位:行田市(10/27)1.87マイクロシーベルト(新)
18位:行田市(10/28)1.67マイクロシーベルト(新)
19位:東久留米市(10/21)1.247マイクロシーベルト
20位:行田市(10/28)1.22マイクロシーベルト(新)
21位:行田市(10/28)1.10マイクロシーベルト(新)
22位:守谷市(9月~)1.0マイクロシーベルト
(報道を独自調査:世田谷は福島第一原発事故と無関係の可能性が濃厚なので除外)
(参考:
【速報】「ユウロピウム」の可能性指摘!世田谷の放射線量170マイクロシーベルトの正体は!?)
ちなみに、11月1日現在、世田谷の
170マイクロシーベルトの原因は文部科学省の調査によると「
ラジウム226」の可能性が濃厚であるとのことである。
【
naka773】
JAEA 原子力基礎工学研究部門|新着情報行田市/公共施設における重点的な放射線量測定の中間報告