気象庁が注意を呼びかけ
気象庁は31日、千葉県東方沖を震源とする地震に注意するよう呼びかけた。
10月26日以降、ゆっくりと岩盤がズレ動く現象が観測されており、過去にはこういった現象が大きな地震につながったこともあるという。
恐いスロースリップ現象
千葉県東方沖周辺ではフィリピン海プレートが北米プレートの下に潜り込んでいる。この動きにより地震の震源となることがある。
また防災科学技術研究所は千葉県房総半島沖でやはり岩盤がゆっくり動く現象を観測した、と発表した。地下に埋設した高感度加速度計の観測結果を解析したところ、東西約80km、南北約20kmに渡る範囲で、南東方向に約6cmのズレを観測したという。
今回観測されたゆっくり動くズレは「スロースリップ」と呼ばれ、6年に1回程度観測されている。
過去には大きな地震の直前にも見られているため、注意が必要だ。
千葉県東方沖は大きな地震の震源としても知られ、1987年に発生した地震では、県内の広範囲で震度5を記録。死者2名、負傷者161名、建物全壊10棟、半壊93棟の被害が出た。
◆千葉東方沖地震 wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/千葉県東方沖地震◆独立行政法人 防災科学技術研究所
http://www.bosai.go.jp/press/2011/pdf/20111031_01.pdf