ウェブ会議システム実態調査の結果、発表される
市場調査やコンサルティングを手がける株式会社シード・プランニングは、ユニファイドコミュニケーションシステムのビジネス利用実態調査を行い、その結果が先ごろ発表された。
ユニファイドコミュニケーションシステムとは、映像や音声のリアルタイム双方向通信や多拠点通信で、居ながらにしてビデオ会議、Web会議、音声会議に参加できるシステム。このシステムはビジネス需要や通信設備の進化に伴って変貌を遂げ、市場は年々拡大している。
シード・プランニング社では、2004年から毎年、利用実態調査を行ってきた。7回目となる今回の調査も、同システムのビジネスユーザーを対象に、利用実態、利用評価などを調査し、過去6年の調査との比較を行って、Web会議の方向性を分析している。
会議以外の利用は約半数
調査結果から同システム導入をタイプ別に見ると、2004年以前は「音声会議」と「ビデオ会議」の需要が多かったが、2007年になると「Web会議」の需要が高まり、逆に「音声会議」と「ビデオ会議」を導入が減少した。2007年以降もWeb会議の導入数は増加しており、同システムでは「Web会議」の利用が主流であることが改めて確認された。
ユーザーの用途では、「会議のみ」が59%、「会議以外にも使う」が41%と、「会議のみ」の使用がやや多かったものの、Web会議ユーザーに絞った場合は、「会議以外にも使う」割合が55%と半数以上であった。会議以外の用途として最も多かったのは「研修」の69%。
ユーザー満足度も年々上がっており、特に映像品質とセキュリティ評価の上昇が目立った。逆に評価が伸び悩んでいるのは音声品質。会議という性質上、明確な音声認識機能が求められていることが調査によって判明した。
2012ビデオ会議/Web会議/音声会議のビジネス利用実態調査