東京都内で過去最高の値
12日、東京都世田谷区弦巻の歩道で2.7マイクロシーベルト/時を超える高い放射線量が測定された。
東京都内でこれまで測定された最高値は3月15日の0.496マイクロシーベルト/時。今回はその5.4倍の放射線量が検出されたことになる。
天然濃縮で進む高レベル汚染
世田谷区によると、今月6日、同地点で放射線量を測定したところ、2.707マイクロシーベルト/時が計測されたという。
こういった高レベルの放射線量は、これから都内で多く測定されるようになるだろう。
福島県福島市渡利地区で除染活動の成果を調査した神戸大学の山内教授は、側溝などでは天然濃縮が発生。6月の調査に比べ、9月の調査では放射線量が数倍高くなっている場所もある、と発表している。
東京でも雨水が集まる標高の低い場所、側溝や、雨樋の下などは、今後さらに放射線量が高まることが予想される。
世田谷区ではすでに除染処置をしたと言うが、山内教授の研究では、高圧洗浄を行っても7割程度の汚染が残るため、多くの場所で除染は不可能とされている。
◆FNNニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00209374.html◆放射能汚染レベル調査結果報告書
渡利地域における除染の限界*
http://www.foejapan.org/energy/news/pdf/110921_2.pdf