3週間目を迎え、世界からも注目
ニューヨークでデモが続いている。「Occupy Wall Street(ウォールストリートを占拠せよ)」と名付けられたこのデモ活動は、社会的な不平等に抗議するものだという。
10月3日には、デモ開始から3週間目を迎え、デモは全米に広がり始めた。ボストン、シカゴ、ロサンゼルスなどでも同様のデモが発生している。
当初は全く無視されてきた運動だが、ここにきてさらに日本など世界中に広まる気配もある。
デモは新しい遊びか?
ニューヨークのでも参加者は、エジプトのカイロで起きたデモに触発された、と語っている。
実際には、政権打倒の意思はなく、参加者の目的は失業、学資ローン、地球温暖化などバラバラだ。
こういった姿勢に、冷ややかな視線も多い。参加者に取材したテレビ番組のレポーターが「どこまで本気かわからない」と語ったが、これが米国でも多数派の意見だ。
ニューヨーク市長は暴動の可能性を示唆
ただ、こういったデモを真剣に危険視する見方もある。ニューヨークのブルームバーグ市長は9月16日に出演したラジオ番組で、失業率が改善されなければ、カイロなどで起きたのと同じ暴動がアメリカでも発生する、と警告した。
1992年に発生したロス暴動では、死者約60人、放火件数3.600件、崩壊した建物1.100戸という大きな被害が発生している。
◆AFP BBNews
http://www.afpbb.com/article/economy/2832637/7871996◆NEWS WEEK
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/10/post-349.php