ダイエー株式会社は、2011年9月1日に、新業態モデル店舗『foodium堂島』を、大阪市北区にオープンすることを発表した。
今回の「都市型食品スーパー」業態は、ダイエーグループが2010年5月に策定した、中期経営計画に定めた、“5つの業態”に新たに加えられたもの。
店舗の特徴としては、ダイエーの直営売場では初めてとなる「ドリンクバー・スープバー」の導入や、朝食需要に最適な商品、女性向けの適量サイズの「プチ弁当・プチ丼・カップ寿司」や、“省添加物”にこだわった弁当など、少人数世帯や個食にみられる都市に住む人の生活スタイルを考えたラインナップとなっている。
また、企業が集中する都市ならではの取り組みとして、オフィスでの急な来客にも安心な「冷凍スイーツ」の品揃えや、「スティックコーヒー」を約40品目取り揃えている。
さらに、「ブロックアイス」は、4キロサイズの大容量から名水を使用したものまで10品目、「ハーブ類・洋風小物野菜」は約20品目と、飲食店の要望にきめ細かく応えている。
ちなみに、『ICOCA』や『PiTaPa』、『WAON』や、『Edy』などに対応したレジシステムが導入されており、同社では初めて、複数の電子マネーでの決済にも対応している。
住民の高齢化と、郊外での大店舗の進出など、都市部に生まれつつある「買い物難民」へのケアは、近年の小売業界の対応すべきテーマともいえよう。ひとつの解決策は、小規模店舗。進出と同時に撤退も早いコンビニに比べて、スーパーに関しては、いくらかは長い目で営業店舗の維持は計られるのではないだろうか。
今回の場合、働くために訪れる人への対応が目立っているわけだが、モデル店舗だからこそ、思い切ってアイデアを試す機会になるはず。活動しにくい人への目配りも忘れないでもらいたいものだ。
ダイエー株式会社リリース