チョコパイは金になる菓子
その昔、日本でもコメや海産物を租税として徴収する時代があった。
北朝鮮ではチョコパイが通貨のかわりになるケースが現れている、と21日の韓国、中央日報が報じた。
開城(ケソン)工業団地でおやつに支給
北朝鮮の開城にある工業団地では、韓国企業123社が北朝鮮労働者を雇用して操業している。
間食として支給されている韓国製のチョコパイを巡って、複雑な問題が発生しているという。
同工業団地で働く北朝鮮労働者4万8,000人以上に対し、1日に3~4個程度のチョコパイが支給される。日量20万個を超えるこのチョコパイを北朝鮮労働者は誰も食べない。
持ち帰って、買い取り業者に販売。市場にはチョコパイの闇市ができている、との情報があるそうだ。
闇市では1個9.5ドル(約1万ウォン)で売られており、これは同工業団地で働く労働者の月額賃金の14%にあたる、とも言われる。
おやつ以上の価値を持ち始めたチョコパイ
現金化できることで、チョコパイはおやつ以上の価値を持ち始めた。現在、平均的な支給量は、3~4個だが、工場によっては10個程度支給するところもある。
支給量によって生産性にまで影響が見られるが、多く支給した場合には、労働者間でチョコパイの貸し借りなど複雑な問題も生じるのだとか。
こういった状況を受け、韓国企業側から北朝鮮の管理委員会に「チョコパイ支給のガイドラインを示してほしい」との要望が出された。
北朝鮮側は、規制した場合、労働者の反発を生じることもあり、「企業と労働者の問題であり、政府が介入すべきことではない」と回答。
水面下では、チョコパイのかわりに現金を支給するよう、韓国企業側に求めたという。
チョコパイへの思い入れ
日本ではありふれたお菓子の一つにすぎないチョコパイだが、北朝鮮では特別な思い入れがあるお菓子とされているようだ。
2001年に大ヒットした韓国映画「JSA」では北朝鮮兵士に韓国兵士がチョコパイを与えるシーンや、「チョコパイをお腹いっぱい食べられるぞ」と亡命をうながすシーンがある。
映画では北朝鮮兵士はもらったチョコパイを吐き出し、「わたしの夢はわが共和国がチョコパイを作れる日が来ること」と語る。
現実はもっと厳しく、一部の労働者は「チョコパイと手当の増量」あるいは「チョコパイではなく現金をくれ」と要求しているという。

◆中央日報
http://japanese.joins.com/article/752/145752.html◆チョコパイ wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%91%E3%82%A4