28日、各地の寺院で法要
4月28日で東日本大震災から49日を迎える。東北、北関東にゆかりのある方々には、一つの節目となる一日かもしれない。
仏教には、没後49日で輪廻転生し、新しい命として生まれ変わる、という考えがある。このため満中陰の供養を営み、故人をしのぶのだが、今回の震災では、地元の仏教施設なども被災しているため、49日の法要を営むことも困難な状況だ。
仏教各派で作る全日本仏教会では、28日、震災の起きた14時46分に合わせて梵鐘を撞き、法要を行うよう、各地の寺院に呼びかけている。
会長である臨済宗妙心寺派管長、河野太通氏は
「あまりにも早い四十九日にも思えますが、生き残った人々はその命を大切に、困難であろう復興を志していただきたい。それが何よりの供養になるのではないでしょうか」
と語っている
全国に鳴り響く鎮魂の鐘
日本仏教会には、日本中に約7万5000ある寺院の9割以上が加盟している。29日には、呼びかけに応え、宮城、岩手、福島など被災地の寺院のほか、浅草寺(東京都)、成田山新勝寺(千葉県)、専修寺(三重県)、知恩院(京都)、四天王寺(大阪)、東大寺(奈良県)などで実施される。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦
◆財団法人 全日本仏教会