アメリカから眼科診療車
毎日新聞によれば、宮城県でアメリカのマイアミ大学から空輸された眼科診療車が活動を開始。5月末までを目途として女川町や石巻市、岩手県内の避難所などを回診する予定だという。
眼科診療車を慶応大眼科学の坪田一男教授がマイアミ大バスコムパルマー眼研究所へ依頼し、3カ月間の無償貸与を受けたのである。そして、政府にも掛け合い、無償でロシアの輸送会社が仙台空港へと13日に空輸した。
ハリケーン・カトリーナでも
同診療車は2004年にマイアミ大が無保険の貧しい人たちのために製造。2005年のハリケーン・カトリーナでも被災地で活躍したという。同診療車では手術はできないが、それ以外は病院と同様の環境で診療が可能だ。
活動初日には、同診療車が女川町総合体育館前に止まり、目の痛みを訴える人やお年寄りなどで長蛇の列となった。
「地震後初めて目を診てもらえて安心しました」
毎日新聞の取材に対して左目が白内障である及川ふみ子さん(86)はこのように笑顔でコメントして、処方された薬を握り締めていたという。
被災者のために少しでも
マイアミ大のリチャード・リー准教授は診療車とともに来日。毎日新聞の取材に対して次のように話している。
「米国全体が今、日本に同情している。被災者のために少しでも貢献できてうれしい」
診療車は女川町や石巻市の河北総合センター、市立湊小学校などを回る。その後は岩手大が使用する予定となっている。
毎日新聞
http://mainichi.jp/マイアミ大学(英語)
http://www.miami.edu/