買い物する高齢者は元気で長生き?
4月7日にリリースされたBBCニュースによると、「買い物は高齢者の健康状態を改善する」というレポートが、学術誌「Population Health Sciences」に発表されたとか。
台湾で行われた実験では、65歳以上の高齢者を「毎日買い物に行く人」と「1週間に1度以下買い物に行く人」に分類。1999年から2008年にかけて追跡調査を行ったところ、「毎日買い物に行く人」の死亡率は、27%も低いことが判明した。
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元気だから買い物に行くのでは?
この統計結果には当然、「買い物に行くから元気」なのではなく、「元気だから買い物に行ける」のではないか、という疑問がつきまとう。
主任研究者であるチャン博士もこの点については認めつつ、買い物が持つさまざまな要素が健康維持に役立っている、と主張。ロンドン市立大学のデヴィッド・オリバー客員教授など賛同する学者も多い。
フィットネスよりスゴイ? 買い物の健康効果
買い物の持つ効果として、研究員は心理的な幸福感をあげている。何かを買うことそのものが喜びだ、というのだ。
また、買い物するために歩くことには、フィットネス効果を持つ。店内を歩く距離は意外に長いが、楽しみとして歩いているため、苦痛を感じずに長距離を歩くことができる。
さらに、ひんぱんな買い物で人と接し会話することや、健康によい新鮮な食材を購入することも高齢者の健康状態を保つ働きがある、としている。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦
◆BBCニュース http://www.bbc.co.uk/news/health-12990071