労働環境整備を積極的に行う企業を応援
佐賀県佐賀市では、仕事と家庭の両立がしやすい労働環境づくりや障がい者雇用に積極的に取り組む「働く人にやさしい」中小企業を応援する利子助成事業を始めた。中小企業の労働環境充実が狙い。中小企業が新たに佐賀市中小企業振興資金融資制度(以下:小口資金)」を利用した場合、利子の返済開始から2年間、支払った利子を原則全額分助成する。
障がい者や子育てを支援する企業を後押し
対象となる事業者は、平成23年4月1日から平成25年3月末までに新たに小口資金の融資を受けた事業所のうち、常時雇用する労働者が100名以下で、男性の子育て参加などを促す厚労省の「次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画」を策定しており、なおかつ目標の達成に努めていること、または雇用する障がい者の割合が全労働者の3.6%以上であることなど、いずれかに該当していることが条件となる。
現在の融資限度額1,250万円を10年返済で借りた場合、約50万円の利子負担を軽減できるという。
一般事業主行動計画・・・今年度から100人以上の労働者を雇用する事業所全てが対象となっている
佐賀市が平成21年度に実施した労働実態調査では、次世代育成支援対策推進法や一般事業主行動計画そのものを知らないと答えた事業所が56.7%と半数以上を占めた。事業所の規模が小さくなるほど、その傾向は顕著になったという。
佐賀市市商業振興課では、中小企業にもメリットがあるかたちを提供することで、従業員が働きやすい環境づくりを応援していきたいとしている。
佐賀市ホームページ一般事業主行動計画とは(厚生労働省ホームページより)