トルコで最大5.8M
米災害データベースemsc-csemによると、19日、トルコ北西部で群発地震がおきた。地震の規模を示すマグニチュードは最大5.8(5.8M)だった。
被害については、20日現在死者2人、負傷者79人。同国エロール環境相が明らかにした。
2M以上の地震がおきた回数は19日だけで計30回。午前6時から翌日まで続いた。
5.8Mの地震の震源の位置は北緯39.15度、東経29.10度。震源の深さは7km。起きた時間は19日20時15分22秒(世界標準時)。
地震の位置と大きさ
群発地震のうち主な地震は以下。値は左から順に、地震がおきた時刻(世界標準時)、地名、北緯、東経、深さ、大きさ。
2011-05-19/19:59:46.0 39.13 29.13 8km 3.9M
2011-05-19/20:15:22.0 39.15 29.10 7km 5.8M
2011-05-19/20:25:32.0 39.12 29.08 5km 4.6M
2011-05-19/20:43:30.9 39.12 29.09 3km 4M
2011-05-19/20:49:40.0 39.15 29.38 10km 3.8M
2011-05-19/21:08:14.0 39.11 29.03 7km 4.2M
2011-05-19/21:25:29.0 39.06 29.04 7km 3.7M
2011-05-19/21:33:10.0 39.13 29.12 21km 4.3M
2011-05-19/23:26:06.0 39.09 29.09 5km 3.5M
メツァモール原発
トルコの隣国アルメニアにはメツァモール原発がある。同原発からトルコ国境まではわずか16キロメートルの距離。同原発の原子炉は老朽化しており、チェルノブイリ原発同様「格納容器」がない原子炉である事から専門家は事故を危惧している。
メツァモール原発2号機は、2007年には25億5,000万kWhを発電、総発電電力量に占める原子力発電のシェアは43%。
アルメニア政府は、日本とアルメニアの状況はまったく異なりく津波などの影響はないので福島第一原発事故のような惨事がおきる危険性は低く、また同原発の冷却システムは日本のものより優れていると主張している。
emsc-csem
http://www.emsc-csem.org/Earthquake/index.php