宝塚で新しい試みが始まる
男性介護者の集いの場所「ほっこり庵」が、先ごろインターネット電話「スカイプ」を利用した介護者同士の会話サービスを開始した。
「ほっこり庵」はNPO法人スマイルウェイが運営する男性介護者の集いの場所。2010年11月、兵庫県宝塚市にオープンした。今回のサービスはスカイプを利用することで、登録した利用者同士が無料で通話するもの。テレビ電話で、多人数が同時に会話することができる。
2月頃から試験的に運用していたが、5月現在では、毎月1日と15日の13時~16時、スカイプでの集まりを開催。利用者は日ごろの悩みを語ったり、孤独感の解消に役立てている。
現在は阪神間を中心に、岡山、和歌山などの13人が利用しているという。
ほっこり庵ブログより孤立する男性介護者
NPO法人スマイルウェイは主に男性の介護者支援を目的とする。スマイルウェイによると、家族の介護を行う男性は全国に100万人を数え、さらに女性に比べると孤立化する傾向が強いという。
「ほっこり庵」は男性の介護者が気軽に立ち寄り、悩みなどを話せる場所として、設立された全国でも初めての施設。
ただ、介護者の多くは、24時間の付き添いが必要など、家を出られないことが多いため、今回のスカイプ導入となった。
器械が苦手でも大丈夫
高齢者にとってスカイプの導入は難しそうだが、関西圏であれば、機器の設置などにスタッフが来てくれるという。問い合わせは「ほっこり庵」(0797・26・7818)。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦
◆ほっこり庵◆スカイプ